タチアオイについて

削除--> 6月の頃の花といえば
あじさい、菖蒲
まずこれを挙げる人がほとんどでしょう。

高温多湿のジメジメ、ムシムシ感に不快指数もMAXな梅雨
そんな梅雨の頃に咲くあじさいと菖蒲の青い花は
視覚的な涼感をもたらせてくれます。


ほかでは
白いあじさい(アナベル)、ラベンダー、ヤグルマソウ
もよく見られます。
あとバラですね



以前まではこのぐらいが梅雨の時期の代表的な花だと思うのです。
しかし近年、庭先やプランターでは
この時期でも
名前もわからないキレイな花が咲き乱れています。
この時期でなくても春先には名前の解らない花が咲き乱れていますけど・・・


たとえばこの花
農家の畑の隅で咲いていたものなのですが
グーグル画像検索にかけても似た花がでてきません。

P6100030.jpg

【草花 品種改良】で検索すると
見たことのないカタカナの長い名前の花がたくさん出てきます。
こんなのも今後庭先等で見られるようになるのでしょうか?


さて、あじさい、菖蒲もいいのですが
梅雨の花でわたしが好きなのはタチアオイです。

P6100039.jpg

アニメ映画「となりのトトロ」でさつきとメイが通う小学校の校庭で
咲いてたのを見て好きになりました。
タチアオイのとても鮮やかなピンク色が
今にも雨が降り出しそうな
重々しい梅雨特有の曇り空の下でとても映えていた映像でした。


日本にはなんとなく似つかわしくない”ド派手なお姿”をしています。
花の色がショッキングピンクというのがまず日本離れしています。
花の大きさもひまわりの次にデカイです。
大輪の朝顔ぐらいでしょうか。


明治から昭和にかけて日本に入ってきた花と思いきや
平安時代に中国から入ってきた花だそうです。
そうなると江戸時代にもあったわけですね
あの時代劇に出てくる町並みにタチアオイというのは
やっぱりミスマッチになるような気がします。

タチアオイの頂点の花が咲く頃梅雨が開けるという
逸話があるのもとてもイイですね。




ひまわりと同様、長時間日照がないとうまく育たないようで
以前何回か種を蒔いたのですが
花を付ける前にダメになってしまいました。
住宅地ではあまり見かけない理由もわかります。
耐寒性、耐暑性ともに優れているので残念です。


なおタチアオイの”あおい”という言葉からは
徳川家の葵の御紋も連想されますが、
こちらの葵はフタバアオイのことで
これを図案化されたものが葵の御紋ということです。
フタバアオイはウマノスズクサ科の植物です。
タチアオイは葵(アオイ)科の植物です。